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#237【〝インプラント周囲炎〟を解説! その弐】

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更新日:2月1日


前回は〝インプラント周囲粘膜炎〟と〝インプラント周囲炎〟の違いについてお話しました(^-^)

言葉は似ているけど、炎症の進行度合いによって呼び方が変わります(>人<;)

今回は、インプラントの周りの骨まで炎症が進行してしまった〝インプラント周囲炎〟の原因、治療法、予防法についてお話します(^_−)−☆

【原因】

まず最大の原因は

①歯垢(プラーク)

→歯垢は細菌の塊です!

歯磨きがきちんとできていないと、天然歯と同じように歯周病菌が増殖し、インプラント周囲炎になってしまいます∑(゚Д゚)

②歯ぎしりや噛みしめ

→歯ぎしりや噛みしめなどの食事以外の過度な負担は、インプラント周囲炎を進行させてしまう可能性があります。

特に就寝中は、人間はみんな無意識に歯ぎしりや噛みしめをして昼間のストレスを発散しています。脳が寝ているため昼間では考えられないほどの力を受けてしまうのです(>_<)

③喫煙

→タバコに含まれるニコチンは、血管を収縮させる作用があります。そのため、細胞が必要とする酸素や栄養が届きにくく、歯周病菌に対する免疫力が低下してしまいます(-.-;)y-~~~

④糖尿病

→糖尿病になると免疫力が低下するので細菌に対する抵抗力も低くなります。

そして、糖尿病と歯周病やインプラント周囲炎は相関関係があると言われています!

糖尿病が悪化するとインプラント周囲炎が進行する可能性がより高くなってしまいます(o_o)

【治療法】

まずは非外科でできる治療から行います。

それでも改善しない場合は外科治療を行います。

①歯磨き指導とプラーク・歯石除去

→毎日、綺麗にセルフケアできるようになることが1番大切ですので、正しいインプラントの磨き方をお伝えさせていただきます(^。^)

そして、歯ブラシだけでは取りきれないインプラント周囲の歯ぐきの中まで、プラークや歯石を除去していきます(^o^)/

②抗生物質の内服投与やインプラント周囲の歯肉への薬剤注入

→炎症が強い場合には、抗生物質を使うことがあります。

炎症が改善しない場合は

③外科治療

→歯ぐきを切開しインプラント体(骨に埋まっている部分)が見える状態にして、その表面を徹底的に清掃します。

周りの骨の吸収状態によっては、骨を再生させる材料を使うこともあります(^-^)

それでも炎症が改善しなかったり、インプラントに動揺が出ていたりするほどインプラント周囲炎が進行してしまっている場合には、残念ですが〝撤去〟するしかありません( ;∀;)

最後にここが1番大切です!!♪( ´▽`)

【予防法】

①毎日の歯磨きを徹底すること

→先ほど原因でもお話しましたが、インプラントは歯周病菌が大敵です!

人工物なので天然歯と比べて免疫が弱いぶん、感染が起こると進行が速く治りにくいですから、そうならないように毎日、丁寧に磨きましょう!o(^_-)O

②歯科医院で定期的なメンテナンスを受けること

→インプラントは治療終了がゴールではありません!ここからがスタートです(^_−)−☆

どんな性能が良い家や車だって、メンテナンスをしていかなければ長く使うことはできません。

インプラントも一緒ですよ(^o^)

3カ月ごとに、インプラントを含め口腔内全体を検診しクリーニングすることで、異常を早期に発見し治療することができ、トラブルが起きにくい口腔環境へと整えることができます(^-^)v

③就寝時はマウスピースで歯を守ること

→寝ている間の歯ぎしり噛みしめを止めることはできません。

先ほどもお話しましたが、歯ぎしりは人間にとって必要なものなので、気持ちよく歯ぎしりできるようにマウスピースを硬いタイプで作成し、力を均等に分散できるよう噛み合わせを調整してお渡ししますので、就寝時は忘れずに使用してくださいね(^o^)/

以上、インプラント周囲炎の原因、治療法、予防法でした!

理解は深まりましたか?o(^_-)O

何かわからないことなどありましたら、治療やメンテナンス時などにご質問いただければ結構ですし、インプラント治療についての相談の予約も受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせくださいo(^-^)o


(医学情報社『インプラント周囲炎を治療する』より引用)





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